第24回「考えるヒントで考える夜」-小林秀雄の書を通して-

 

第24回となった

西荻窪でも読む哲学カフェ

今回は9名の参加でした

 

9名で2時間はかなりぎゅうぎゅうと詰め合わせた感じになったような気もしますが、でも、それはそれで、それもいいんじゃないかなと思うこともありました。

 

今回は、前回の長野読む哲学カフェでも取り上げました「小林秀雄氏の考えるヒントで考える夜でした」

 

 

 

今回は活発に意見が出ました

 

ということは

やはり、小林秀雄氏の言葉の力

というものを感じずにはいられない

という気持ちとなりました

 

こういう場を作らせ語らせる

「言葉の力」というもの。。。

「言葉の力」

 

これは、批評という行いを考える上でも感じずにはいられないものです。

 

この場合の「言葉の力」とは、小林秀雄氏の力ではなく、単純で純粋な「言葉の力」というものであります。

 

 

みなさんの貴重な意見をお聞きしながら思いましたのは、正直、嬉しいなぁという気持ちです。本気でひとつのことを考える、学者でもなく、専門家でもない人々が集まって一つのことを考える。これは、非常に大切なことであると私は思うからです。

 

哲学のような専門性の高いと思われるような、いや、そうではなくもっと広く果てしのないものだと思われるようなものをしようとするときに、学者や研究者などの専門家たちが手を伸ばすことのできない場所や人々があるのは事実です。

とくにSNSなどが広く利用される現代社会においてはなおさらその場所は広がっていると思われます。

 

だからこそ、小林秀雄氏が批評することをする上での(覚悟)や(責任)を、彼がどれほど強く感じていたのかということを、彼自身の言葉の力を借りながら純粋に味わうことの重要性をしみじみ感じました。

 

これは、すべての批評について言えることかもしれないとも思いました。

 

批評とは、敵や味方を分ける方法ではなく、上や下をはかるものでもなく、善や悪を決めるものでもない。批評とは、できうるかぎり純粋に正しく考え、その物自体の普遍性を見つめ評していく、覚悟と責任が必要なのだなと、私の中には残っています。

 

さらに、小林秀雄氏の言葉の力というものを考えるとき、批評に必要であろうと思われる熱量を感じずにはいられませんでした。自分の覚悟と責任において何かを評すると、その言葉は必然的に大きな熱量が存在することになるのだと。

 

そうであるとすれば、やはり、軽はずみに批評はできないものだなと思うのであります。

なにしろ、私の考えにおいては、言葉には熱量というエネルギーが存在するわけですから、これは丁寧に取り扱わなければならない。このことはおそらく誰の言葉であってもそうなのだと思われます。あなたの言葉も、私の言葉もそうなのです。

 

そして、このある種の熱量(エネルギー)を持っている言葉を発する場合は、受け取る場合よりもさらに覚悟と責任を持って発しなければならないだろう。

 

 

思った以上に小林秀雄氏の文章を読んでいらっしゃる人も多かったし、イデア論も飛び出したりで非常に豊かな時間であったことは間違いありませんでした。

 

考えるということ、人間にとってこのように当たり前に大事なことがこの場に存在した。

 

本当に良い夜でした。

 

なかなか、私の進行は上達しないけれども、みなさんのあたたかなお気持ちのおかげで24回を迎えられたので、本当に感謝の気持ちでいっぱい。

 

次回は5月14日菅原道真公の人生をたどる夜となります。

ご参加お待ちしています。

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コメント: 2
  • #1

    通りすがりのプラトン主義者 (日曜日, 08 5月 2016 21:41)

    こんばんわ。
    批評というものを考える上で、格好の指針ですね。
    批評が相手の言葉(言論)を、批評する以上、その相手の言葉が本気であればあるほど、覚悟を必要とする。本気と本気の、まさに真剣での交わりです。そして相手が本物であれば、その批評も本物でなければ、釣り合わない、掴めない、相手にならない。
    そういう真剣な覚悟と本物の力量による批評においてのみ、普遍的なるものは立ち現れるのではないか?
    そんな風に感じました。

  • #2

    とっこ (水曜日, 18 5月 2016 10:24)

    プラトンさん、まさに!真剣な覚悟、本物の力量、こりゃ考えるには10年くらいかかりそうですね。そこがまた楽しいんですが!私的には、愛する覚悟で批評するようにしようと、いつもそう思うんです。でも、覚悟というものは不思議です。いったんそう決めると思わぬ力を発揮しますからね。コメントありがとうございました!