第45回「人はなぜ恋をするのか考える夜」

2018年もあけまして、第1発目の読む哲学カフェです。

ご参加の皆様ありがとうございました!

そして、そして、正月早々、恋を考えていただいて、本当にお疲れさまでした。

 

恋をしている人

恋から遠い人

恋には興味がない人も

恋を考えることから人間に思いを馳せる

 

参加者の皆様にはどんな思考が生まれましたかね?

どうであろうとも、我々は「恋」から離れられないかもしれない。ということがうっすら確認できた夜でした。

参考資料:「恋する身体の人間学」は、プラトンやデカルトなどの多くの哲学者たちが、人間に存在する身体や情緒の問題を、うまく解きほぐすことができなかったことを批判しながら、一般的な話から始め、少しずつ哲学的な思考を重ねていく形態で、情緒や身体の本質に迫っていく内容です。

著者 ―小浜逸郎―

横浜市生まれ。批評家、国士舘大学客員教授。思想、哲学など幅広く批評活動を展開。著書に『日本の七大思想家』『13人の誤解された思想家』『デタラメが世界を動かしている』他。

酒とジャズと落語が好き。

まず、最初に、先入観なしに、参加者の皆さんの「恋」についての概念をお聞きしました。

そして、抜粋個所を読んだうえでディスカッションして、「恋」の考えを深めて、最終的に2時間後、自分の「恋」がどう変化したかを楽しんでいただこうと思いすすめてゆきました。

 

恋をポジティブに話し合えることに驚いた方もいらっしゃいましたね。そうねぇ、恋をポジティブに語るって、勇気いりますよね、たしかに。なにしろ、どんな話でもネガティブに語ったほうが、同様の質量でも重く聞こえますからね(笑)真の話ほどポジティブな表現で語るって難しいんですよね。でも、そこをあえてポジティブに語り合う。これぞ哲学の力!って気がします。

 

人生の戦場だ!というようなことをおっしゃった方もいらっしゃいました。

恋は人にするだけではないですから、自分以外の存在といつ恋をするかわからない、そんな危険な毎日に私たちは生きているのかもしれません。そして、小さなころから恋心という人生の戦場で戦っているのでしょうね。この戦いからおりるということは、子供のままでとどまるということかもしれない。大人になるということは、恋を立派にし続けるということなのではないかとも思えました。

 

人を動かす力になるものだとおっしゃった方もいらっしゃいました。

何かに恋する気持ちが自分を動かす。ということを体験した人はたくさんいるでしょう。では、恋の何にその力があるのか?私的には其処が気になりました。恋を構成している要素の何が影響するのか。。。「これが好き!」「恋しい!」という気持ちにするようなものは、人であれ、場所であれ、ものであれ、1歩社会に出れば何処にあるかわからないものです。ですから、いろんな恋を経験しているうちに、どの要素が重要だったのかわからなくなるのかもしれないし、人によっては際立つ場合もあるのかもしれないなぁと。

 

感受性や主観に重きをおいたとされるようなロマン主義的な観点から「恋」を考察してくださった方もいたし、文化だなと感じますとおっしゃった方もいました。そこに生きている人間の感覚や考えが何かを生み出しそれが継続することで文明や文化は生まれ育まれますからね。恋もそういうものかもしれない。

 

恋そのものを考えたことがなかったので、性愛や、反対にプラトニックも含めて恋なんだと思いました。という意見を聞かせてくださった方もいらっしゃいました。

個人的には、やはり、お配りした資料にも載せましたが、なんだかんだ言いましても、人間の脳内から出される伝達物質であるホルモンが大きく影響している。と言わざるを得ないのは現実だと思います。

 

今回は、人はなぜ恋をするのかを考えたかったので、恋とは何であるかだけではなく、その恋を、人はなぜするのであろうか?ということを考えてみたかった。

しかしながら、なかなかに難しかったです。

もう少し、現実的に「恋」を考えられたらよかったなぁと少し反省気味であります。

歴史的に人間がどう恋をしてきたか

学術的にどのようにカテゴライズしてきたか

そこに影響を与えている思想や政治などを鑑みながら、「人はなぜ恋をするのか」ということを「身体を持つ人間」を通して考えてみたかったなぁと。しかし、なかなか難しかったなぁ、ほんと、恋は永遠の謎ね(笑)

 

なにしろ、「恋」の中でも、とくに人にする「恋」というものが、人間の自尊心や劣等感などの様々な心理的な部分に深く影響するために、個人の人生観から、なかなか離れることができす。「人がなぜ恋をするのか」という、恋からみた人間というものの考察が難しかったのであろうと、その原因の一つであろうと思いました。

 

記憶が恋を彩る。

実際よりも美しく。

実際よりも良い匂いに。

実際よりも柔らかに。

記憶が恋の価値を変える。

記憶が次の恋を求める。

記憶が恋に憶病にさせる。

実際よりも大げさに。

実際よりも控えめに。

 

それでも、恋することはやめられない。

それでも、恋には力がある。

 

それでも、恋は、なかなかやってこない。

 

このお題は、また再度トライする価値がありそうですので、第2回をいつか開催したいと思います。恋を考えたい人、ぜひご参加くださいね♪